RICOH GR III/IIIxの特別モデルとして、HDFが発表されました。
事前に噂はなかったと思うので、今日になって突然発表された印象です。
今回の目玉は、機種名にも冠されている「Highlight Diffusion Filter(HDF)」ですが、GR officialのブログにその解説がありましたので、ご紹介します。
このモデルは、従来のGR III・GR IIIxに光を拡散するフィルターである Highlight Diffusion Filter(HDF)を搭載した特別仕様モデルとなっています。HDFは画像全面のシャープネスを弱め、ハイライト部を拡散させる効果を持っています。これをGRに搭載させることで、瞬間的にフィルターを挿抜でき、やわらかい表現もコントロールできるようになります。
実際に撮影された写真はGR officialを見ていただきたいのですが、ハイライト部が柔らかく、ホワッとした感じになるのが特徴で、ホワイトミストフィルターを装着しているような感じになるようです。
面白い機能ではありますが、ここで非常に重要なことがありますので、こちらもGR officialから抜粋します。
通常モデルのGR III、GR IIIxはレンズ鏡胴内にNDフィルターを入れていますが、そのNDフィルターの代わりにHDFを入れています。
はい、HDFはNDフィルターとトレードオフなんです。
私は、歩いている人をブラす目的でNDフィルターをonにすることがあるので、HDFのためにNDフィルターがなくなるのは、大変困ります。
あってもあまり使わないとは思いますが、HDFっぽくしたければホワイトミストフィルターを装着すれば良いだけなので、買い替えや買い増しはありません!(今のところ
HDF以外だと、2つの新機能が搭載されるそうです。
- ユーザーがカスタムしたホワイトバランスを3つまで登録可能に。ベースとなるホワイトバランスとホワイトバランス微調整を組み合わせて設定することができます。
- 3×3の測距エリアを任意に移動させ、エリア内の適切な位置にオートでピントを合わせることができる、「ゾーンセレクトAF」を搭載。
ただ、この2つの新機能は「後日公開予定の機能拡張ファームウェアにより、GR III/GR IIIxシリーズの全製品でもご利用になれます」とのことですので、HDFモデル以外でも使えるようになりそうです。
(2024年4月12日追記)
機能拡張ファームウェア 1.91(GR III) / 1.41(GR IIIx)がリリースされ、上記に対応しました。
https://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/gr-3/firmup/
あと、HDFモデルはシャッターボタンがグレイッシュシルバー色の塗装になるそうです。
ということを総合すると、
全くうらやましくない変更点ばかりで安心しました!
あれ、このセリフ、どこかで聞いたことあるぞ?😅
RICOH GR IIIが発売されたのは、2019年 3月15日ですから、もう5年前です。
5年以上前のセンサーをそのまま載せて、GR IIIの派生機を出してきたことには、違和感というか不信感がありますね。
在庫パーツを処分するために出した機種みたいな気がしないでもないですが、Twitterを見ていると、FUJIFILM X100VIを買えなかった人たちが気になっているモデルのようです。
また、最近GR III/IIIxを購入した人が「返品してHDFモデルにしたい」と言っているのも見かけましたので、一定数の需要はあるのかな。
これが、例えば3600万画素のセンサーでも載っけて、爆速AF搭載だったら買い替えを検討していたかもしれませんが、今のところその必要がなくて安心しました😊
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